大口電力需要、7月は1.8%減 15カ月連続マイナス

2015年8月21日 <日本経済新聞>

電気事業連合会(電事連)が21日発表した7月の電力需要実績(速報、10社合計)によると、工場向けの「産業大口電力」は前年同月比1.8%減の232億5700万キロワット時だった。前年実績を下回るのは15カ月連続。主要7業種のうち5業種で前年実績を下回った。

消費電力が多い「機械」は1.4%減で3カ月連続の減少。「鉄鋼」は6.4%減で11カ月連続のマイナスだった。電事連は「(新電力への)離脱の影響も一定程度はある」とし、加えて自家発電量が増えていることを理由に挙げた。

家庭用なども含む全体の電力需要は3.1%減の658億9800万キロワット時と3カ月連続の減少だった。家庭向けの「電灯」は2.3%減の187億6100万キロワット時、商業施設など向けの「業務用」は5.7%減の152億7500万キロワット時だった。